hokkの日々

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彼岸花と恩師

毎日散歩する雑司が谷霊園は
今、彼岸花が真っ盛り。
すっと伸びた細ながい茎の天辺に大きく咲く
真赤なこの花を見ると思い出す人がいます。

むかーしむかし、私が小学1年生だったころ。
担任だったとってもベテランのおばあちゃん先生のお話が私は好きでした。先生は厳しくも熱い情熱のある方で、毎日たくさんのお話を身振り手振りを交えてしてくれました。1年生にとっては少し難しい話もあったのですが、私は先生のお話が好きでした。
先生はどの教科でもよく教室から出て授業をしてくれました。
学校の広い裏庭の雑木林の大木がばっくり2つに割れていたのを見つけて、雷が落ちたのだよ、稲妻が光ったら大きな木の真下にいてはいけないよ。
田んぼに飛来した白鳥にお茶葉の出涸らしをあげて、あの子は少し黒いから子供だね、長い旅をしてまた来年ここに戻ってくるんだよ。
時には製材所に行って見学させてもらい、端材をもらって図工の材料にしたり、製材の様子を絵に描いたり、伐採した木が木材になるまでをまとめたり、作文や詩を書いたり。
卒業式の蛍の光や君が代の練習では、難しい歌詞の意味をお芝居しながら教えてくれて、意味のわからない歌を歌ったらダメと。
学ぶことや生活というのは教科なんかで区切られてはいないんだと教えてくれたのだな、きっと。

そんな先生がある日彼岸花を見て、お彼岸の頃にすっと真赤な花を咲かせる、なんと素敵な花だことと言っていて。幼い私にとってはお花はかわいくあるもので、彼岸花はむしろ怖くて、先生不思議って思ったのです。

それがこの頃、この季節になり彼岸花が咲くと、その佇まいに惹かれてしまいます。
すっと真赤な花を咲かせる。
霊園で見る彼岸花は格別に美しいのです。
そうだ、思い出した。国語の教科書か読み聞かせの本に出てきた彼岸花にどうもピンとこない私たちに、後日、その花を先生が見つけて見せてくれたのでした。
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花火みたい

先生が好きな花だから
怖いと書かずにそう
詩に書いた気がします。

彼岸花を見ると思い出す先生のお話でした。

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by hokk_gift | 2017-09-15 09:30 | 日々のこと